甘酸っぱい思い出
今はもう35歳。
甘酸っぱい経験をすることも、ご無沙汰しています。
今までを思い出してみて、一番甘酸っぱかったのは、中学生のころでしょうか。
いわゆる思春期ですね。
好きな女の子はいるけど、思いをうまく伝えられないような感じでしょうか。
そう、中学2年生の冬だったと思います。
1年生の女子で可愛い子がいて、いいなと思っていたら、どうやらむこうも自分を気になっていると聞きました。
自然と仲良くなり、一緒にいる時間も増えてきたのですが、その当時は付き合って下さい、とか恥ずかしくて言えるような性格ではありませんでした。
付き合っているのか、付き合ってはいないのか。
そんな感じで時間が経っていきます。
そして、クリスマスが近づきます。
女の子にプレゼントなんてしたことないし、どうしようと考え、友達に相談。
可愛いぬいぐるみとか、どうかなということに。
一人でドキドキしながら買いに行ったのを思い出します。
そして、クリスマス当日。
学校ですれ違う機会がなく、放課後になってしまいます。
一日中そのことばかり考えて、もうへとへと。
バッグにいれたプレゼントを持ってうろうろしています。
どんなタイミングで渡そうかとか、何を言って渡そうかとか、もう考えるだけで軽いパニックになりました。
むこうは自分を探してくれていたみたいで、下駄箱のところでばったりと出会います。
メリークリスマス、と小さなプレゼントをくれました。
残念ながら、何をもらったのかは全然覚えていません。最低です。
他の子の目もあるので、ほとんど話すこともなく、じゃあねと行ってしまう女の子。
でも、緊張しすぎて、なんと自分が用意したプレゼントを渡しそびれてしまいます。
5分くらいたって、ちょっと冷静になり渡しそびれに気づいたころにはもう遅く、その女の子は友達と下校してしまっていました。
メチャクチャ考えて用意して、結局渡せずに終わってしまうなんて。
後日渡すなんてかっこ悪いし、他に渡す理由も思いつかないし、結局家に帰って妹にぬいぐるみをあげてしまいました。
その後、その子とはなんか気まずくなって距離を置くようになり、自然消滅してしまいましたとさ。
今思い出しても、甘酸っぱい。
そんなシャイボーイな頃もあったんですね。